【12月4日 AFP】フィリピン警察は3日までに、同国内で大規模な闘犬ばくちを行い、それをインターネットで国外の賭け手に放映していた韓国人6人組を逮捕した。

 2日夜、強制捜査が行われた闘犬場では、犬舎で約240匹のピットブルが見つかり保護された。捜査主任によると闘犬場の土俵は鏡で囲まれ、ビデオカメラやコンピューターがあった。闘犬は生中継されており、韓国のウェブサイトで見れるようになっていた。場所はマニラ(Manila)から南方へ車で1時間程度の郊外だった。

 犬の世話のためにグループに雇われたフィリピン人の証言によると、都市部から離れたこの闘犬上で、闘犬は1か月以上前に始まり、けがが原因で死ぬ犬もいた。警察によると、捜査の際に犬の死体は発見されなかったが、最近けがをしたと思われる犬が数頭見つかった。逮捕された韓国人たちは英語を話せないため、フィリピン国内にどの程度の期間滞在していたのかは分かっていない。犬たちは、地域の動物保護施設に収容された。
 
 グループの1人は、フィリピンで闘犬が違法であることを知らなかったと供述しているという。有罪になった場合、逮捕された韓国人と協力者には6月~2年の禁錮刑が科される可能性がある。

 現金はいっさい押収されていない上、賭け手がフィリピン国外にいるため手続きはいっそう複雑になるが、捜査当局では動物保護法違反のほかに違法とばくの罪でグループを起訴したい構えだ。(c)AFP