【11月22日 AFP】米カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis)で18日に行われた学費値上げに抗議する座り込みデモで、無抵抗の学生たちに向かって警察官が催涙スプレーを噴射する動画がインターネット上に投稿され、大学と警察に対する非難の声が高まっている。

 動画では、構内に座り込んだ学生たちに歩みよった警察官2人が、学生たちの頭上からオレンジ色のスプレーを執拗(しつよう)に吹きかける一部始終が映っている。このスプレーは、群集の排除に用いる催涙用の化学薬品スプレーだ。中には直接、顔の正面からスプレーを吹きかけられた学生もいた。その後、座り込み学生らの強制排除を始めた警官たちに、周囲の学生らから「恥を知れ」との罵声が浴びせられた。

 同校のリンダ・カテヒ(Linda Katehi)学長は21日、学内管轄警察のアネット・スピクーザ(Annette Spicuzza)署長と学生にスプレーを噴射した警察官2人を停職処分としたことを明らかにした。カテヒ学長は、事件に関して「入手したあらゆる情報から、学内の信頼回復に必要な措置と判断した」と説明する一方で、自身の辞任は否定した。

 同校によると、催涙スプレーを噴射された11人はその場で処置を受けたが、2人は病院に搬送されて手当てを受けたあと、病院をあとにしたという。(c)AFP

【参考】ユーチューブ投稿動画