【11月14日 AFP】全米に拡大している抗議行動「オキュパイ・ウォールストリート(Occupy Wall Street、ウォール街を占拠せよ)」に共鳴してオレゴン(Oregon)州ポートランド(Portland)中心部の広場や公園を占拠していた「オキュパイ・ポートランド(Occupy Portland)」の参加者が13日、警察によって強制排除され、50人を超える逮捕者が出た。

 警察当局は、ポートランド警察がチャップマン・スクエア(Chapman Square)とローンズデール・スクエア(Lownsdale Square)で(占拠拠点を)撤去したと発表した。

 警察発表によると、逮捕者の中にはわざと逮捕されたがった人たちとチャップマン・スクエアからの退去を拒否した人びとがいたが、警官、被逮捕者のいずれにもけが人はなく、排除の過程で唐辛子スプレーや武器の使用もなかったという。

 前日12日の夜には、公園内のテントからの退去を拒んでいた約200人を支持しようと、数千人がポートランドに集結した。ニューヨーク(New York)で9月に企業の強欲さを非難する「オキュパイ・ウォールストリート」の運動が立ち上がって以降、ポートランドはこの運動が飛び火した主な都市のひとつだった。

 12日にはコロラド(Colorado)州デンバー(Denver)、ユタ(Utah)州ソルトレークシティー(Salt Lake City)でも占拠行動のキャンプが強制排除されている。この数週間は抗議行動参加者が暴徒化することもあったカリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)の市長はキャンプを張っている参加者たちに「自主的な退去」を呼び掛け、警察は即時退去を求めている。(c)AFP