【10月26日 AFP】米テキサス(Texas)州の警察当局は25日までに、同州内で50~60代の女性が襲われている連続強姦事件について捜査を開始した。

 住居に侵入され、強姦された女性はこれまでに4人に上っており、同一人物による犯行とみられている。

 被害者は50~60代で全員、大卒黒人女性のための全米最大の社交クラブ「デルタ・シグマ・シータ(Delta Sigma Theta)」に加入していたことから、同クラブ内では動揺が走っている。被害者同士は別の大学の卒業生で、互いに面識がなく、また犯人も知らない男だったと述べている。しかし、犯人のほうは被害者に対し、個人情報をかなり知っていることを匂わせる発言をしたという。

「デルタ・シグマ・シータ」のシンシア・バトラー・マッキンタイア(Cynthia Butler-McIntyre)全国代表は声明を発表し「わたしたちのクラブの会員が狙われているとは憂慮せずにはいられず、非常に不安だ。会員には身辺に注意し、何か疑わしいことや脅威と感じることがあれば警察に連絡するよう呼び掛ける」と述べた。

 クラブでは、会員であることを示すグッズを自家用車や自宅、オフィスに置くことや、クラブ名などの入ったキーホルダーや衣類、アクセサリーなどの着用をやめるよう警告している。またソーシャル・メディア上のブログなどに毎日の外出予定や居場所を書き込まないようにし、「外出することも、家に1人でいることも避けるよう」呼び掛けている。

 最初の事件が起こったのは前年11月で、今年4月に第2の事件が発生したときには警察はすでに、同一犯による連続強姦事件に発展することを警戒していたが、9月には3人目、今月初めには4人目の女性が犠牲となった。全員、自宅に1人でいる時に襲われており、時間帯は午後9時から午前4時までの夜間で一致している。

 警察は公開した最新の監視ビデオ映像が手がかりとなることを期待している。警察では犯人像について、30代後半~40代中盤の黒人男性で、身長173~183センチ程度、体重は250~300ポンド(113~136キロ)程度と発表している。(c)AFP