【10月25日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」創設者のジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者は24日、ロンドン(London)で会見を開き、財源の「封鎖」により情報公開の中止を余儀なくされており、年内にサイトを閉鎖せざるを得なくなるかもしれないと語った。

 アサンジ容疑者によると、昨年12月以来、大手クレジットカード会社のビザ(Visa)やマスターカード(Mastercard)などによる「専横的で非合法な財源封鎖」により、財源の95%が失われた。

 アサンジ容疑者は、「われわれは生き残りをかけ、公開作業を一時的に中止し、財源封鎖とその賛同者に反撃すべく寄付を積極的に募っている」「封鎖を取り除く方策を見つけられない場合、現在の支出レベルにかんがみると、サイトを新年まで継続することは不可能」と続けた。

 同容疑者によると、ウィキリークスは現在、米、英、オーストラリアなどの国々で、財源封鎖に対抗する訴訟を起こしている。また、公開作業が中断されている文書は10万点にのぼっている。

 同容疑者は、米有力右派議員らの辛辣な言葉やウィキリークススタッフの暗殺の呼び掛けにも触れ、財源封鎖を「米国を中心とした政治的攻撃の一環」と激しく非難した。(c)AFP/Robin Millard

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