【10月25日 AFP】24日の報道によると、三菱重工業(Mitsubishi Heavy)が一連のサイバー攻撃を受けた事件で、戦闘機や原子力発電所に関連する情報が盗まれた可能性が浮上した。

 三菱重工業は9月下旬、国内の同社11拠点のコンピューター83台がサイバー攻撃を受けたが、製品や技術に関連する情報漏出は確認されていないと発表した。

 この事件について24日の朝日新聞は、同社拠点の他のコンピューターについてさらに調査したところ、何台かから情報を移動した痕跡が見つかったと報じた。

 同紙が引用した関係者の話によると、盗まれた情報の一部には、同社が防衛省から請け負った戦闘機やヘリコプターに関する情報が含まれていたという。防衛機密に相当する情報かどうかは定かではない。その他には、同社が関係する原発の設計や設備、耐震性などに関する情報も含まれていたという。

 三菱重工業広報部では、報道について肯定も否定もしていない。(c)AFP