【10月20日 AFP】電話料金の請求額がいつもより高ければ、誰でも驚くだろう。だが、米フロリダ(Florida)州在住のセリーナ・アーロンズ(Celina Aarons)さんの場合は、開いた口がふさがらないほどの驚きようだった。何せ、請求金額は20万ドル(約1500万円)を超えていて、電話会社側の誤請求でもなかったのだ。

 アーロンズさんは、携帯電話会社Tモバイル(T-Mobile)の月額175ドル(約1万3500円)のプランを契約していた。契約にはアーロンズさんの聾唖(ろうあ)の弟2人の電話料金も含まれており、弟たちはスマートフォン(多機能携帯電話)を駆使してメールなどでコミュニケーションを取っていた。

 ところが、弟のシャミールさんがスマートフォンのデータローミング設定をオフにしないまま、カナダ旅行に行ってしまった。その結果、総額20万1005ドル44セント(約1540万円)の請求書が、姉のアーロンズさんに届いたのだ。

 アーロンズさんは地元テレビに、「頭がおかしくなりそうで、ガタガタ震えて泣いてしまった。電話で、そんなにたくさん話せるわけがないでしょう?私の人生もこれまでだと思った」と語った。「一生かかっても払いきれない。まるで、いきなり一戸建てを買わされようとしてるみたい」

 Tモバイル側は、正当な請求ではあるがアーロンズさんの場合は特異な例だとして、請求額を2500ドル(約19万2000円)まで減額するとともに、6か月の支払猶予を与えたことを明らかにした。(c)AFP