【10月16日 AFP】メキシコ北東部タマウリパス(Tamaulipas)州、米国との国境沿いのマタモロス(Matamoros)の刑務所で15日、受刑者の間で乱闘が起こり、20人が死亡、12人が負傷した。同州公安事務局が声明で述べた。

 当局者によると、受刑者2人の間で始まったけんかが、急速に拡大。乱闘を収束するために、州警察官と連邦警察官が招集される事態となった。

 国境の反対側には米テキサス(Texas)州ブラウンズビル(Brownsville)がある同刑務所では、過去に何度も脱走事件が起きている。前年3月には受刑者41人が脱走した。

 脱走はメキシコ全土で問題となっている。前年、メキシコ全土で脱走した受刑者は340人に上った。刑務所内部での抗争は絶えず、また、買収された刑務所職員が脱走に加担しているとの報告もある。

 13日には、同国ヌエボレオン(Nuevo Leon)州北東部モンテレイ(Monterrey)の刑務所で、7人が死亡、12人が負傷する乱闘が起きたばかりだった。(c)AFP