【10月14日 AFP】東京・世田谷区で強い放射線が検出された問題で、文部科学省は14日、付近の民家を詳しく調べたところ、床下にあった箱の中の瓶から、放射性物質のラジウムが見つかったと発表した。

 世田谷区の区道では高い線量が測定されたが、同省は福島第1原子力発電所の事故の影響によるものではなく、発見されたラジウムによるものと結論づけた。民家の床下から発見された腐食した木箱の中には、粉状のラジウム226が入った瓶数本が入っており、瓶の付近からは毎時30マイクロシーベルト以上の線量が検出された。

 いくつかの瓶には、このラジウムが蛍光塗料として使われていたことをうかがわせる痕跡があるが、正確な用途は不明だという。(c)AFP