【8月12日 AFP】11日午後、中国・貴州(Guizhou)省で暴動が発生し、数千人が路上に出て翌日未明まで車両の破壊や放火などを行った。国営新華社(Xinhua)通信が12日、報じた。この暴動で警察官10人が負傷した。

 国営ラジオ放送CNRのウェブサイトによると、暴徒はトラックで幹線道路を封鎖したという。

 新華社によると、「城管」と呼ばれる路上の取り締まりを担当する機関の職員が、違法駐輪したとして女性から自転車を押収しようとした際に、この女性に暴力を振るったことが暴動のきっかけだったという。

 中国版ツイッター「新浪微博(Sina Weibo)」では12日、この暴動についてのコメントは遮断されている。

■暴動を引き起こす「城管」

 城管の職員は、市民に過度な暴力を振るうと批判されることが多く、多くの中国人に嫌われている。近年の暴動には城管職員の行為がきっかけになったものも多い。

 前月にも中国南部の都市で、城管職員が足の不自由な果物売りの男性を殴ったことをきっかけに数百人規模の暴動が起きている。違法駐車したとして荷車を押収されたことに抗議していたというこの男性は、殴られた際のけががもとで死亡した。(c)AFP