【8月8日 AFP】英ロンドン(London)北部トッテナム(Tottenham)で6日、警官による男性射殺事件がきっかけで起きた暴動について、ロンドン警視庁は7日、本格的な捜査を開始した。

 ロンドン警視庁によると、市北部、東部、南部などでトッテナムでの暴動を模倣したとみられる襲撃・略奪事件が相次いでおり、トッテナム近郊のエンフィールド(Enfield)では7日、若者ら数人が警察車両を破壊して逮捕された。また、AFP記者からの報告によれば、南部ブリクストン(Brixton)では8日早朝、家電量販店が大規模な略奪被害に遭ったほか、若者の集団が警察官を襲撃する事件が起きたという。

 警察では、治安の不安定な地域一帯でのパトロールを強化しているが、インターネット上での呼びかけを介したさらなる暴動の発生への懸念が広がっている。

 29歳の男性が警官に射殺されたことへの抗議デモを端緒として発生した6日夜の暴動では、建物が放火され店舗の略奪も起き、これまでに55人が逮捕された。

 英紙ガーディアン(Guardian)の報道によると、現場で警察官の無線から発見された銃弾が、弾道テストの結果この警察官によって発射されたものであることが判明し、これまでの警察側の説明に疑問が生じているという。(c)AFP/James Pheby

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