【8月2日 AFP】ワシントン条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and FloraCITES)で保護されているカメ55匹を密輸しようとしたとして、米国で密輸の罪に問われた日本人のヤマガミ・アツシ(Atsushi Yamagami)被告(39)が1日、罪状を認めた。米司法省が1日、発表した。判決は10月31日。最高で禁錮20年の実刑判決の可能性がある。

 ヤマガミ被告はことし1月、米ロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport)で、菓子箱に隠したカメ55匹を米国内に持ち込もうとし、逮捕された。ヤマガミ被告とともに逮捕された同じく日本人のウシロザコ・ノリヒデ(Norihide Ushirozako)被告は、5月に罪を認めており、2日に判決が言い渡される。

 米司法省によると、ヤマガミ被告とウシロザコ被告の逮捕・起訴は、米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife ServicesFWS)の「フライング・タートル作戦(Operation Flying Turtle)」の成果。2010年7月におとり捜査員が密輸ネットワークに潜入し、ヤマガミ被告とつながりのある人物から、保護対象のカメを10匹ほど購入していた。(c)AFP