【8月2日 AFP】南アフリカのある女性がマイクロブログ「ツイッター(Twitter)」で自殺予告をしたところ、大勢のツイッター利用者を巻き込んだ騒ぎになり、この女性は無事に保護された。

 1日付の英字紙スター(Star)によると、ダーバン(Durban)在住で2人の子どもの母親だというジーナ(Gina)と名乗る女性が、7月29日から自殺をほのめかすツイートを繰り返した。

 深刻なツイートは1日までに全て削除されたが、インターネット関連のニュースサイトMemeburnによると「私を助けようとしないで。死ぬときに1人でいたくないだけなの」、「全能の神に、私の最後の罪を許し、私の子どもたちを愛し、私自身を許し、苦痛を取り去ってくださるよう、今祈っています」などと書き込んでいた。

 ツイッターのフォロワーたちは自殺を思いとどまらせようと、励ましのダイレクトメッセージを女性に送り続けた。女性の居場所を割り出すために、女性の携帯電話番号と住所をリツイートした人もいた。友人2人はスマートフォンの位置情報アプリケーションを使って本人を見つけ出そうと、ダーバンの女性宅周辺を車で走り回った。警察や救急隊にも通報が相次いだ。

 数時間後に女性は見つかり、無事に保護された。女性の父親はスター紙に、「ジーナは自宅で無事だが、とても動揺している。わたしたちは彼女をなぐさめ、必要な助けを与えるつもりだ。彼女は最近、つらいことを多く経験していた。失業し、離婚で親権も失った。それにかなり前からうつ病とも闘っていた」と説明している。この女性は翌30日、自身のツイッターアカウントを閉鎖すると明らかにした。(c)AFP