【7月20日 AFP】英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」を廃刊に追い込んだ電話盗聴スキャンダルに関し、英下院の委員会で19日、メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏(80)に対する証人喚問が行われた。その最中、傍聴人がマードック氏の顔にクリームの載ったパイのようなものを投げつける事件があった。

 事件は、2時間以上続いた証人喚問の終わりごろに発生した。妻のウェンディ・デン(Wendi Deng)さんがパイを投げつけた男のほおを叩き、警官がこの男をつまみ出したあと、証人喚問は再開された。

■「責任は自分にはない」

 息子のジェームズ(James Murdoch)氏とともに出席したマードック氏はやつれた様子で、冒頭、「人生で最も謙虚になる日だ」と盗聴スキャンダルの被害者に謝罪。その一方で、スキャンダルの責任は自分にはないと主張した。「では誰に責任があるのか?」との質問には、「わたしが信頼して(ニューズ・オブ・ザ・ワールドの)運営を任せた人たち、そして多分、(運営を任された)彼らが信頼した人たちだ」と答えた。

 また、9.11米同時多発テロの犠牲者の通話記録を入手しようとしたとされる疑惑については、「そういった証拠は全くない」と否定した。この疑惑については、米連邦捜査局(FBI)が捜査に乗り出している。(c)AFP/Danny Kemp

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