【6月27日 AFP】メキシコ南東部で24日、銃で武装した集団が約250人の移民を乗せた貨物列車を止め、子どもを含む不法移民たちが誘拐された。誘拐された人数はわかっていない。

 オアハカ(Oaxaca)州で避難施設を運営するアレハンドロ・ソラリンデ(Alejandro Solalinde)神父が26日に述べたところによると、列車はオアハカ州イステペク(Ixtepec)を出発して、東部ベラクルス(Veracruz)州に向かっていた。ソラリンデ神父によると、列車は武装集団によって約4時間ほど止められた。

「ベラクルス州の駅に到着する前、線路が3台のトラックで封鎖されていたため、運転手が列車を停止させた」とソラリンデ神父は語る。その後武装集団が移民らを連れ去ったという。

 米国へ向かう移民の全員が列車を使うとは限らず、車やトラックに乗る移民もいるため、誘拐された移民の正確な人数はわかっていない。

 2010年8月にも北東部タマウリパス(Tamaulipas)州で米国へ向かっていた中南米からの不法移民72人が誘拐され殺害される事件があり、メキシコ当局はメキシコの麻薬密輸組織「セタス(Zetas)」に関連した事件だと発表していた。(c)AFP