【5月9日 AFP】麻薬抗争で2006年~10年に3万5000人近くが死亡しているメキシコで8日、麻薬抗争と、抗争に対する軍の戦略の失敗に抗議する沈黙のデモ行進が首都メキシコ市(Mexico City)で行われ、警察発表で正午までに2万4000人が参加した。主催者は終日で5万人が参加したと見ている。

 この沈黙のデモ行進は、ことし3月に南部クエルナバカ(Cuernavaca)そばで24歳の息子を殺害された地元の詩人・ジャーナリスト、ハビエル・シシリア(Javier Sicilia)氏が「平和と治安、正義のため」に呼び掛けた。デモは5日にクエルナバカを出発し、4日かけて首都までの約55キロを歩ききった。(c)AFP