【3月8日 AFP】南米ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で、カーニバル開幕から7日までに立小便の現行犯で逮捕された人は214人に上ったと、市の担当者が同日、ブラジルのニュースサイトG1に語った。

 2016年に五輪が開催されるリオデジャネイロは市の浄化に力を入れているが、ビールをがぶ飲みして建物の出入り口の前や車と車の間、公共スペースなどで立小便するカーニバルの見物客は後を絶たず、立小便をしたら逮捕という厳しい措置が2010年に導入された。市の担当者はG1に「路上での立小便は今後も取り締まっていく。市と市民に敬意を払わない行為は容認できない」と語った。

「立ちション ゼロ・トレランス」と銘打った浄化キャンペーンと合わせて、当局はカーニバル見物の人気ポイントに簡易トイレを設置した。このトイレは誰もが参加できる「ブロッコス」と呼ばれる地域ごとのパーティーでサンバを踊り、どんちゃん騒ぎをする大勢の人に利用されている。

 それでもトイレの前には長蛇の列ができ、「差し迫った必要」を満たしていないとの苦情は多い。そのため、逮捕されるリスクを犯してでも、人目につかない場所で用を足してしまえという人が出てくる。市当局は簡易トイレの数を増やすことは約束している。(c)AFP