【3月4日 AFP】米陸軍は2日、内部告発サイト、ウィキリークス(WikiLeaks)に軍の機密情報などを大量に漏えいした罪で訴追された米陸軍のブラッドリー・マニング(Bradley Manning)上等兵(23)について、新たに22件の罪状で訴追したと発表した。

 新たな罪状には、最高刑で死刑が適用される「敵ほう助罪」が含まれているが、検察側はマニング上等兵に対しては死刑ではなく終身刑を求刑する方針だという。

 軍広報は、新たに付け加えられた罪状は、マニング上等兵が関与したとされる「犯罪」の幅広さを的確に反映したものだと説明した。

 訴状によると、イラクで情報分析を担当していたマニング上等兵は、「機密情報を間接的な手段で敵に渡した」疑いがもたれている。マニング上等兵とウィキリークスとの関係について、米国防総省は明確にしていないが、軍の訴状では、マニング上等兵は大量の政府文書を不法にダウンロードし、ウィキリークスのウェブサイトに「悪意的」に掲載される要因をつくったとされている。

 すでに米軍は昨年7月、米国刑法および軍法に違反した12件の罪でマニング上等兵を訴追している。(c)AFP/Dan De Luce

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