【2月6日 AFP】マラウイ議会で、公共の場所でのおならを違法化する刑法修正案についての審議が来週始まる。同国法相は民主主義のせいで、人びとが所かまわずおならをするようになったと述べる。

 独立系ラジオ局キャピタルラジオ(Capital Radio)に出演したジョージ・チャポンダ(George Chaponda)法相は法案について「政府には社会の良識を保つ権利がある。我々にはこの法律をわが国に導入する権限がある」と述べ、「そもそも、公共の場所でおならをしている人を見たいか?」と語った。

 チャポンダ法相は、マラウイが複数政党制を導入した16年前から、人びとはどこであろうと自由におならをしても良いと考えるようになったと指摘。「独裁制の時代にはこういうことはなかった。なぜならば人びとは(おならをしたことの)帰結を恐れていたからだ。現在は複数政党制つまり自由があるために、人びとはどこでも自由におならをしたがるのだ」と語った。

 チャポンダ氏は、ビング・ワ・ムタリカ(Bingu wa Mutharika)大統領の政権の重要人物。仮にマラウイ国民がおならを制御できないのなら「公共の場所でせずにトイレに行くべきだ」と主張した。「自然は制御可能である。どこでもおならをするようだと迷惑だ」

 チャポンダ氏の所属する民主進歩党(Democratic Progressive PartyDPP)は、1929年に導入された刑法の修正法案を賛成多数で可決させる予定だ。修正法が通過すれば、おならはマラウイで軽犯罪となる。マラウイは保守的な社会で知られ、男性の長髪や女性のズボン着用を罰則付きで禁止している。(c)AFP