【2月2日 AFP】スウェーデン人漫画家の殺害計画などテロリズム関連の罪で起訴されていたコリーン・ラローズ(Colleen LaRose)被告(47)が1日、米連邦地裁に有罪を認めた。ラローズ被告は「ジハード・ジェーン(JihadJane)」を名乗りインターネットを使って「ジハード(聖戦)の戦士」を集めていた。

ラローズ被告は、外国での殺害計画や米連邦捜査局(FBI)に対する虚偽の証言、個人情報の窃盗未遂などで2010年3月に起訴された。当時は容疑を否認していたが、今回は有罪を認めた。


ラローズ被告は2009年10月、イスラム教の預言者ムハンマド(Mohammed)の風刺画を描いたスウェーデンの漫画家ラーシュ・ビルクス(Lars Vilks)氏の殺害を企てていたかどで逮捕された。ビルクス氏の風刺画はイスラム教を冒涜(ぼうとく)するものとして、各地でイスラム教徒の抗議行動が起こっていた。

米国生まれ、米国育ちのラローズ被告の事件は、イスラム原理主義の戦闘員がイスラム系移民のコミュニティ以外からも引き込まれているという新たな進展に警鐘を鳴らすものと受け止められている。

被告には終身刑が科される可能性があるが、量刑言い渡しの日程は決定していない。減刑を願って被告が捜査に協力しているかどうかについては、被告弁護団は明らかにしていない。検察側によると、被告は黙秘権を放棄し、FBIの捜査官らに起訴事実を認めたという。(c)AFP/Dan Kelley

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