【1月31日 AFP】中国国営の中国中央テレビ(CCTV)が「人民解放軍の空軍演習」として報じた映像の中に、1980年代のハリウッド映画『トップガン(Top Gun)』の映像が使われていたとネットユーザーらから指摘があり、同局は対応に追われている。

 CCTVは23日、人民解放軍の空軍演習のもようを伝えた報道番組の中で、戦闘機1機がミサイルを発射、別の1機が撃墜され爆発する映像を放映した。この映像は、空軍幹部のインタビューの合間に流された。

 しかし、番組を見たネットユーザーらから、戦闘機の撃墜映像は米俳優トム・クルーズ(Tom Cruise)主演の映画『トップガン』のワンシーンではないかとの指摘が浮上。米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は、問題の演習映像と『トップガン』の該当シーンを比較する記事を掲載し、2つの映像が一致することを示した。

 指摘を受け、CCTVはウェブサイトから該当ニュースの動画を削除した。

 著作権侵害が横行する中国では前週、当局がオンライン上の違反行為を対象とした知的財産保護を強化する方針を表明したばかりだった。(c)AFP