【1月27日 AFP】ドイツでこのほど、事業に行き詰まって「100万ドル札」を偽造し、換金するためわざわざ銀行の窓口に持って行ったドイツの年金生活者(65)が、詐欺罪などで執行猶予付き禁固6月と児童基金への募金1000ユーロ(約11万円)の判決を受けた。デュッセルドルフ(Duesseldorf)の裁判所が20日、AFPに明らかにした。

 被告は、西部ラーティンゲン(Ratingen)の銀行の窓口に偽札を持って行き、「スリランカの資産を売って受け取ったお金だ」と説明したという。現地メディアは、被告は健康が悪化したため事業が危うくなったと伝えている。

 裁判で被告は「本物のお札かを調べてもらいたかっただけ」と主張したが、銀行員は「額面を口座に振り込んでくれと被告にせがまれた」と証言した。

 米財務省は、100万ドル札は発行していない。(c)AFP