【1月25日 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)の南郊にあるドモジェドボ国際空港(Domodedovo International Airport)で24日、自爆攻撃があり、ロシア当局によると少なくとも35人が死亡、約130人が負傷した。うち20人が重傷という。

 人でごった返していた到着ロビーで男が自爆した。爆発後、煙が充満したロビーには遺体が散乱していた。インタファクス(Interfax)通信が治安当局の話として伝えたところによると、犠牲者には英国人1人を含む複数の外国人も含まれているという。

 ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領は、事件をテロ攻撃だとして政府内に自身を委員長とする緊急調査委員会を立ち上げるとともに、国内の主要空港・鉄道駅に特別警戒態勢を敷くよう命じた。

 同通信によると、捜査当局は、現場で犯人のものと見られる「アラブ風の」男の頭部を発見した。犯人はイスラム教徒が多く暮らす北カフカスの出身者との情報もある。

 同空港では事件後、数便に影響が出たほかは、通常通り運航されたという。

 モスクワでは近年、政府が掃討に力を入れる北カフカスの反政府イスラム武装勢力によるテロ攻撃が相次いでいる。前年3月には、地下鉄で連続自爆攻撃が発生している。(c)AFP/Dmitry Zaks and Anna Malpas

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