【1月18日 AFP】内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者は17日、ロンドン(London)で、スイスの元銀行家ルドルフ・エルマー(Rudolf Elmer)氏と共同会見し、脱税目的の可能性のある銀行口座2000件のデータを記録したCD2枚を同氏から受け取った。この内容をウィキリークスで必ず公開するとしている。

 エルマー氏は、会見場でCD2枚をアサンジ氏に直接手渡したあと、オフショア口座に隠し持たれている大金、それを世間の目から隠し通すシステムについて、真実を世界に知ってもらいたいと述べた。

 エルマー氏は会見ではCDに記録されている口座の件数や名義などは明らかにしなかったが、16日の英紙オブザーバー(The Observer)に、口座の数は2000件と語っている。また、米国、欧州、アジアなどの政治家や多国籍企業、金融機関などの口座40件分に関する脱税情報も含まれるという。

 エルマー氏は、租税回避地(タックスヘイブン)として有名なカリブ海のケイマン諸島で8年間勤務した経験を持つ。

 アサンジ氏は、数週間かけて内容を確認したのち、提供されたデータを「すべて」ウィキリークスのウェブサイト上で公開すると約束した。(c)AFP/Robin Millard