【12月28日 AFP】イタリア・ローマ(Rome)のギリシャ大使館で27日、爆発物が入った不審な小包が見つかった。ローマでは前週にも、チリ大使館とスイス大使館で小包爆弾が相次いで爆発し、2人が負傷している。

 捜査当局によると、ギリシャ大使館に送られた小包爆弾は、配送物担当者が開封したが、爆発はせず、その後、爆弾処理班によって処理された。ギリシャ大使館に送られた小包爆弾は、チリおよびスイス両大使館に送られたものと似た物で、黄色の封筒の中に起爆装置とCDケースが入っており、開けると爆発する仕組みになっていた。

 これにより、捜査当局はチリ、スイス大使館での事件捜査に加え、ギリシャ大使館での爆破未遂事件も捜査対象とすると発表した。

 ローマのジャンニ・アレマンノ(Gianni Alemanno)市長は記者会見で、事件には国際レベルで活動するイタリアの過激派組織が関連しているとの認識を示し、ローマ市内に厳戒態勢を敷いたことを明らかにした。

 前週の連続爆発事件では、イタリアの過激派組織「非公式な無政府主義者連盟(FAI)」が犯行声明を出している。

 ギリシャ大使館で小包爆弾が見つかった後、ローマ市内の各国大使館から不審物の報告が相次いだが、ほとんどは危険性がないことが確認された。(c)AFP/Dario Thuburn

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