【12月17日 AFP】スウェーデンでの婦女暴行容疑で逮捕された内部告発ウェブサイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創始者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者(39)が16日、保釈された。

 アサンジ容疑者は7日に英国で逮捕され、14日にいったん保釈が決定された。スウェーデン検察が保釈決定を不服として抗告したが、高等法院は16日、抗告を退けた。

 同容疑者は高等法院前の階段で、集まった大勢の報道陣を前に、「仕事を続けたい。(婦女暴行容疑について)無実を訴え続けていきたい」と語った。

 ウィキリークスは大量の米外交電文を公開し、米政府に衝撃を与えた。アサンジ容疑者は、拘束中一人きりになったことは、世界中で拘束されている人たちの苦境を熟考する機会になったと語った。

 この日、高等法院前に集まった支援者たちは「ジュリアン、ジュリアン、アウト、アウト、アウト」と歓喜の声を上げた。これらの支援者を前に「彼ら(世界中で拘束されている人たち)もあなた方の関心と支援を必要としています」と訴えた。

 24万ポンド(約3170万円)の保釈金の支払いをめぐるやりとりで、保釈は予定より数時間遅れた。保釈金は米映画監督マイケル・ムーア(Michael Moore)氏など支援者から集められたとみられる。(c)AFP/Alice Ritchie and Danny Kemp