【12月15日 AFP】中国・新疆ウイグル自治区(Xinjiang)の当局は、知的障害者ら11人を劣悪な環境下で強制労働させていたとして、この建材工場を閉鎖した。国営北京新聞(Beijing News)が14日報じた。

 11人は、長時間働かされ、日常的に暴行され、イヌと同じ食事が与えられていた。給料は支給されておらず、4年間拘束されている人もいた。逃亡を企てた者には殴るなどの暴力が加えられたという。

 工場経営者は、四川(Sichuan)省にある未登録の障害者仲介機関との契約のもと、11人を働かせていたと話している。同機関には、5人の引き渡し時に9000元(約11万円)、その後は1人1か月あたり300元(約3800円)を支払っていたと経営者は主張しているという。

 中国では、2007年、河南(Henan)省と山西(Shanxi)省のレンガ窯で数万人が強制労働させられていた事実が発覚し、国中を震撼(しんかん)させた。労働者らは日常的に暴力を受け、食事もほとんど与えられていなかった。政府の調査によると、山西省だけで、レンガ窯2000か所以上で5万3000人の出稼ぎ労働者が強制労働させられていたという。(c)AFP

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