【11月25日 AFP】アフガニスタンに駐留しているカナダ軍兵士の家族あてに、息子や夫の戦死を通知する偽電話が相次いでおり、当局は24日、軍警察が捜査に乗り出したことを明らかにした。

 カナダ国防省の広報官の話では、この偽電話はケベック(Quebec)州にあるカナダ軍バルカルティエ基地(Base Valcartier)に所属する兵士の家族の元にかかっている。同広報官によると、カナダ軍は兵士の死亡通知は家族と対面で行っており、電話で行うことはないという。

 公営CBC放送によると、これまでに少なくとも3家族に偽電話がかかっている。ある女性は前週、アフガニスタンへ派遣されている夫が、道路脇に仕掛けられた爆弾で死亡したと告げられた。

 ピーター・マッケイ(Peter MacKay)国防相は偽電話について、「無神経で道徳心がなく、非常に不快」であり、「軽蔑すべき」行為だと強く批判した。

 カナダ軍は2002年に北大西洋条約機構(NATO)軍主導の国際治安支援部隊(ISAF)に加わり、現在2800人をアフガニスタンに派遣中。議会の決議により来年の撤退が決まっている。これまでの9年間にアフガニスタンで死亡したカナダ人は、兵士152人、ジャーナリスト1人、上級外交官1人のほか、援助スタッフなども含まれている。(c)AFP