【10月22日 AFP】イタリア・ナポリ(Naples)郊外で21日、古代都市ポンペイ(Pompeii)を壊滅させた噴火で知られるベスビオ(Vesuvius)火山の中腹に欧州最大のごみ処分場を作る計画に反対する住民のデモが暴徒化して機動隊と衝突、警官20人が負傷した。政府は対応を迫られ、22日に緊急会議を開く。

 住民らは警官隊に投石したほか、警察車両8台やごみ収集車5台など計16台の車に放火するなどして破壊した。デモ参加者の負傷者数については発表されていない。

 デモが行われたのはナポリ郊外の小さな街、ボスコレアーレ(Boscoreale)。現在すでにごみ処分場があるところへ、主にナポリ市のごみを持ち込むために300万トンの容量をもつ欧州最大規模の処分場を作る計画で、地元自治体が着手を決定したことに住民の抗議が広がっている。

 前夜にも近隣の街テルツィーニョ(Terzigno)で女性や子どもを含む住民数百人がデモを行い、警官隊と衝突した。(c)AFP

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