【10月19日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の連邦最高裁判所は、男性が妻や幼い子どもに体罰を加えることについて、体に跡が残らなければ、しつけの一環として行うことを認める判断を下した。英字紙ナショナル(National)の電子版が18日、報じた。

 ナショナル紙によると、妻と23歳の娘に暴力を加えていた被告の裁判で判事は、被告が妻を負傷するほど殴ったことや、娘の23歳という年齢が、しつけを必要とする「幼い子ども」とはみなされないことを挙げ、被告の暴力はイスラム法(シャリア)に違反するとの判決を下した。

 女性に車の運転や一人旅を禁じているサウジアラビアなどのイスラム湾岸諸国と比べ、アラブ首長国連邦は比較的、寛大なイスラム国と見られている。だが、司法制度にイスラム法が組み込まれている点では変わりはない。(c)AFP