【9月21日 AFP】中国最高人民検察院(最高検)傘下の新聞、検察日報(Procuratorate Daily)は20日、有害化学物質メラミンを含む粉ミルクを販売した疑いで、7人が逮捕されたと報じた。

 同紙によると、逮捕された7人には山西(Shanxi)省の乳業会社の職員も含まれており、メラミンに汚染された26トンの製品は賞味期限切れの粉ミルクで作ったものだった。この製品は、湖南(Hunan)省と河南(Henan)省で販売されたという。

 中国で08年にメラミン入りの粉ミルクが問題になった際には、約30万人が健康被害を受け、少なくとも6人の乳児が死亡し、中国製の乳製品が世界中でリコールされる騒動となった。08年の事件では2人が死刑になった。

 08年の事件を受け、中国政府は汚染された製品はすべて破棄されたと繰り返し発表したものの、その後も汚染製品が販売された事例がいくつか報道されている。

 中国政府は今年7月、今年に入って見つかった汚染された粉ミルクは2万5000トンに上ると発表し、前週には食品の安全法規に違反した者には死刑を含む厳罰で臨む姿勢を明らかにした。(c)AFP