【8月25日 AFP】メキシコ軍は25日、米テキサス(Texas)州と国境を接するタマウリパス(Tamaulipas)州サンフェルナンド(San Fernando)の農場で、女性14人を含む少なくとも72人の他殺体を発見したと発表した。

 海軍によると、銃撃で負傷した男性が農場近くの軍検問所に逃げ込み、麻薬組織とみられる一団に襲われたと報告したことから、この農場に軍の部隊が出動し銃撃戦となった。

 軍の部隊は航空機の支援を受けて攻撃を展開し、未成年の容疑者1人の身柄を拘束したが、残りのメンバーは逃亡、または銃撃戦で死亡したという。このほか、同軍はライフル21丁、銃弾約6600発、トラック4台を押収した。トラックのうち1台には、国防省のマークが描かれていたという。銃撃戦で麻薬組織メンバー3人、軍の兵士1人が死亡した。

 銃撃戦の後で軍が農場を捜索したところ、72人の遺体が見つかったという。
 
 メキシコでは、南部ゲレロ(Guerrero)州で6月7日、炭鉱近くの集団墓地から55人の他殺体が見つかったほか、7月23日にもヌエボレオン州(Nuevo Leon)の州都モンテレイ(Monterrey)郊外の住宅地で51人の他殺体が見つかるなど、麻薬抗争がらみの大量殺人が相次いでいる。(c)AFP

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