【8月16日 AFP】米アップル(Apple)の幹部が、企業秘密情報をアジアの部品供給企業に漏えいし、少なくとも合計100万ドル(約8600万円)あまりの見返りを受け取っていた罪で、連邦大陪審に起訴されていたと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)が15日、報じた。

 起訴されたのは、アップルで部品調達を担当するグローバル・サプライ・マネジャーのポール・シン・ディバイン(Paul Shin Devine)被告。起訴罪状は有線通信不正行為、マネーロンダリング(資金洗浄)、金銭取引違反行為など。

 起訴状によると、ディバイン被告は、2006年からシンガポールのJin Li Mould Manufacturing Pteをはじめ韓国、中国などの部品供給企業に、アップルとの受注契約の際に有利となる情報を流して、見返りに金銭を受け取っていた。受け取った金は疑いをもたれないよう、妻名義の口座に少額ずつ振り込ませていた。

 また、Jin Liなどの社員も、ブローカー役としてディバイン被告と共謀していた疑いがあるという。(c)AFP