【7月15日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)発パリ(Paris)行きのエールフランス(Air France)機が13日、出発から2時間半後にトイレの故障が判明したため、リオに引き返した。同社が14日明らかにした。

 乗員乗客443人を乗せたボーイング747型(Boeing 747)機は13日午後4時20分、リオを離陸。だが2時間半後、少なくとも6基のトイレが故障していることが判明すると、機長は引き返す決断をした。エールフランスは、「機内設備が適切に作動しない状態で11時間のフライトを続行すれば、お客様に多大なる御不便をおかけしたはず」と機長の決断を弁護した。

 しかし、リオで降ろされ、14日の再離陸まで自宅またはホテルで待機することになった乗客の多くは、「ばかげている」「考えられない」などと不満たらたら。「5時間かけてリオに戻ってくるなんて」「乗り継ぎ便を逃してしまった。旅行の計画が台無し」と地元メディアに語った。

 前週末には、やはりリオ発パリ行きのエールフランス機が、爆弾を仕掛けたとのニセの脅迫電話を受けブラジル北東部レシフェ(Recife)に緊急着陸するという事件が起きている。(c)AFP