【7月13日 AFP】イタリア警察は13日、南部カラブリア(Calabria)州を拠点とする犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」の一斉摘発を実施し、メンバー300人あまりを逮捕したと発表した。

 マフィアの摘発としては近年で最も大規模なもので、カラブリア州および経済的に豊かな同国北部の一部の地域に総勢3000人の警察官が投入された。ヌドランゲタは、これらの地域で殺人、武器取引、密輸、恐喝などの犯罪を繰り返していたという。

 ヌドランゲタは、ナポリ(Naples)を拠点とする「カモッラ(Camorra)」、南部シチリア(Sicily)の「コーザ・ノストラ(Cosa Nostra)」、南東部プーリア(Puglia)の「サクラ・コロナ・ウニータ(Sacra Corona Unita)」とならぶイタリアの4大マフィア組織の1つ。

 イタリアのある調査機関によると、ヌドランゲタは麻薬や武器売買、売春、恐喝などで440億ユーロ(約4兆9000億円)の収入を得ているという。(c)AFP