【7月8日 AFP】米当局は7日、米国でロシアのスパイとして活動した容疑で逮捕した11人を正式に起訴した。

 起訴状は、11人全員を「共謀して米国内でロシアのスパイ活動を行った罪」に、うち9人を「共謀してマネーロンダリング(資金洗浄)を行った罪」に問うている。資金洗浄罪で禁固20年、共謀罪で禁固5年が科される可能性がある。

 一方、米露両政府が、両国関係を損なう可能性のある法廷闘争を避けるため、冷戦時代さながらの「スパイ交換」を計画していることが同日明らかになった。

 ロシアでは2004年、英企業経由で米中央情報局(CIA)に機密情報を流したとしてロシア人軍事専門家のイーゴリ・スチャーギン(Igor Sutyagin)氏が逮捕され、禁固15年の刑で現在服役中だ。弁護士は同日モスクワ(Moscow)で会見を開き、「スチャーギン氏はスパイ交換の一環として釈放される旨を通達されたようだ」と話した。

 両国はこの件に関してはコメントを避けている。(c)AFP/Paola Messana