【6月22日 AFP】ニューヨーク(New York)の繁華街タイムズスクエア(Times Square)での大量破壊兵器使用未遂やテロリズムなど10の罪に問われているパキスタン系米国人ファイサル・シャザド(Faisal Shahzad)被告(30)の初公判が21日行われ、同被告は起訴事実を全面的に認めた。同被告は挑戦的な態度で「100回」でも有罪を認めると述べるとともに、米国がイスラム教徒の土地から出て行かない限り、さらなる攻撃があるだろうと警告した。

 シャザド被告は、法廷で読み上げた文書の中で、自らをイスラム教徒の戦士と表現し、「100回だって有罪を認める。なぜなら、米国がアフガニスタンやイラクから出て行かず、ソマリアやパキスタン、イエメンでの無人機による空爆を中止せず、イスラム教徒の土地への攻撃をやめない限り、われわれは米国を攻撃し続けるからだ」と完ぺきな英語で語った。

 イスラム教徒がかぶる帽子をかぶったシャザド被告に対しては公判中、90分におよび判事からなぜ罪もない米国人を殺害しようとしたかとの質問も出たが、同被告は反省の態度を見せることはなかった。

 被告は、タイムズスクエアに爆発物を積んだ車を放置した2日後の5月3日、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ(Dubai)行きの旅客機に乗り込もうとしていたところを逮捕された。爆発は起きず、未遂に終わった。(c)AFP/Paola Messana