【6月1日 AFP】オーストラリア政府は1日までに日本の調査捕鯨をやめさせるため、オランダ・ハーグ(Hague)の国際司法裁判所(International Court of JusticeICJ)に提訴した。複数の日本政府関係者が1日、明らかにした。

 平野博文(Hirofumi Hirano)官房長官は、「極めて残念。わが国としては今までの立場を踏まえて、しかるべき対応をしていく」と述べた。

 日本は捕鯨は伝統文化の一部だとの立場をとり、「科学的調査」を認めた1986年の商業捕鯨モラトリアム(一時停止)の下で、調査捕鯨を続けている。

 オーストラリアはこれまで南極海などでの調査捕鯨に反対してきたが、前週ICJへの提訴の意向を発表するなど、この数か月は反対姿勢を強めていた。(c)AFP