【3月31日 AFP】パリ(Paris)中心部にあるクレディ・リヨネ銀行(Credit Lyonnais)の支店で27日夜、強盗団が隣のビルの地下室から掘ったトンネルや換気ダクトを通って金庫室に侵入し、貸金庫100個程度の中身を盗むという事件があった。地元警察が30日明らかにした。

 この支店は当時、改装のため閉鎖されていた。見回りをしていたガードマンが、不審な音がしたために地下の金庫室に向かうと、3人の強盗が出てきて羽交い締めにされ、いすに縛り付けられた。

 その間、強盗らはドリルを使って金庫室の分厚い壁に穴を開け、そこから顧客125人分の貸金庫の中身を運び出したという。
 
 ガードマンは翌朝になって、ドリルの音がしなくなってから警報を鳴らした。強盗らは使った道具をその場に放置し、身元特定の手掛かりを消すために現場に火をつけていた。

 4、5人の男が現場付近からバンに乗って走り去ったとの目撃情報が寄せられているという。

 今回の手口は、前年9月にパリ近郊の銀行で起こった強盗事件に非常によく似ている。この銀行も同様に改装中で、貸金庫117個の中身が空っぽにされていた。(c)AFP