【3月26日 AFP】米オハイオ(Ohio)州コロンバス(Columbus)郊外のホワイトホール(Whitehall)で24日、走行中の現金輸送車から現金10万ドル(約930万円)以上が詰まった袋が転がり落ち、路上にあふれたお札にまるで飢えたピラニアのように人々が殺到する騒ぎがあった。

 地元メディアが25日報じたところによると、輸送車の運転手は現金袋が落ちたことに気づかず、そのまま走り去った。これを見ていた人々がお札めがけて突進。「みんな、車から飛び降りていたよ。エサを投げ込んだら飢えたピラニアの群れが食いついてきた、って感じで面白かったなあ」と、ある目撃者はNBC4ニュースに語った。別の目撃者によると、現金を拾い集める人々は満面の笑みだったという。

 現場近くの花屋の店員たちは、現金を回収する警察官らを手伝った。拾った現金を警察に届け出る人たちもいたが、地元紙コロンバス・ディスパッチ(Columbus Dispatch)によると、24日中に回収された金額はわずか1万500ドル(約97万円)ほど。

 警察は、監視カメラの映像や携帯電話で撮影された写真などを解析して、現金を持ち逃げした人たちの特定を急いでいる。(c)AFP