【3月4日 AFP】ニューヨーク(New York)のケネディ国際空港(John F. Kennedy airport)で2月中旬、少年が管制塔から複数の航空機の誘導を行っていた事実が明らかになり、米連邦航空局(Federal Aviation AdministrationFAA)は3日、関係者を処分したと発表した。

 ボストン(Boston)のWFXT-TVが入手し放送した更新記録の録音テープによると、少年の甲高い声が「ジェットブルー(Jet Blue)171便、コンタクト・デパーチャー(出発管制と交信せよ)」と指示を出し、パイロットから「オーサム・ジョブ(素晴らしい仕事だった)」とねぎらいの言葉が返る。

 次いで、少年を監督しているとおぼしき大人の声が、笑いながらこう言う。「学校を休んでいても、こんな言葉をかけてもらえるとはね!」

 メキシコ航空(アエロメヒコ、Aeromexico)機との交信では、「アディオス・アミーゴス!」と少年。すると、パイロットもすかさず笑いながら「アディオス・アミーゴ!」と返した。

 この事態を重く見たFAAは、「このような行為は容認できず、FAA職員に求められるプロフェッショナリズムに反している」との緊急声明を出し、問題の管制官および関係者を職務停止処分にしたことを明らかにした。(c)AFP