【2月27日 AFP】調教師の女性(40)がシャチに襲われ死亡する事故があった米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のマリンパーク「シーワールド(SeaWorld)」で、27日からシャチのショーが再開する。調教師はショーの最中に観客の前でシャチに襲われて死亡したが、シーワールド側はこのシャチについて「われわれのチームの重要な要素」と述べている。

 シーワールドを運営するシーワールド・パークスアンドエンターテインメント(SeaWorld Parks and Entertainment)のジム・アチソン(Jim Atchison)社長は、調教師を殺害したシャチ「ティリクム(Tilikum)」について、「今後もわれわれのチームの一員だ」と語った。

「ティリクムは非凡な動物だ。とても特別な動物で、とても特別な扱いが必要だ」(ジム・アチソン社長)

 アチソン氏によると、綿密に安全性を確認して安全対策を実施するまで、全ての調教師にティリクムと一緒にプールに入ることを禁止しているという。

 1991年以来、ほかにも2人を死なせた「過去」を持つティリクムは、24日のショーの最後に調教師のポニーテールをくわえ、水の中に引きずり込んだ。

 アチソン社長は26日、ティリクム以外の7頭のシャチが静かに泳ぐ海中水族館の水槽前で記者会見を開き、ティクリムに懲罰や隔離を行うつもりはないと語った。(c)AFP/Amy Green