【2月14日 AFP】ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で、南米最大の真夏の祭典カーニバルの開幕前日の12日、強盗がオランダ人観光客夫婦に発砲し、夫が2発の銃撃を受け病院に搬送された。警察が14日、AFPに語った。

 警察の観光客特別部の部長は、AFPに「外国人観光客をねらった今年最悪の犯罪だ」と語り、懸念を示した。

 男性(37)は12日の夜、強盗に襲撃され、腹部と腕を撃たれた。意識はあるものの、現在も集中治療を受けている。男性の妻(37)も頭部を銃で殴打されたが、重傷ではないという。

 事件は、夫婦がリオデジャネイロのキリスト像(Christ the Redeemer)のある丘の頂上に向かって歩いているときに起きた。キリスト像は、人気観光スポットで年間180万人の来場者がある。

 強盗は小柄な若い男で単独犯とみられ、奪おうとしたカメラや財布、リュックサック、ハンドバッグを現場に残したまま、逃走した。警察は現在、この男の行方を追っている。

 警察によると、この若者は、キリスト像付近にあるスラム地区を取り仕切る麻薬ギャング団から、無法地帯になっているこの地区に警官を立ち入らせた責任を問われて、殺害される危険性もあるという。(c)AFP/Marc Burleigh