【2月3日 AFP】ポーランド・ポズナニ(Poznan)で2日、市内の病院内で産婦人科医になりすまし、違法な事後経口避妊薬を販売していた農業の男(45)が逮捕された。

 男は白衣姿で聴診器を持ち、病院内で客を捜し回っているようだったという。不審に思った看護師の報告を受けた警備員が捕まえようとしたが、この「ドクター」は院内から何とか逃げ出した。

 しかし、翌日、共犯の無職の男(60)とともに逮捕された。共犯の男はインターネット上で同じ薬を販売していた。

 病院の院長は地元ニュース専門テレビ局TVN24に対し、「怪しげな原料で製造されたあの薬を飲んでいたら、深刻な健康リスクにあうことになっただろう」と語った。

 モーニングアフターピルとも呼ばれる事後経口避妊薬は、性交渉後72時間以内に服用して妊娠を防ぐもので、欧州連合(EU)諸国では処方せんなしで広く販売されている。

 ただ、カトリックの影響が強いポーランドでは厳しく規制されている。ポーランドでは、中絶が許されるのは、レイプや近親相姦、母体に危険がある場合、胎児に重大な異常がある場合に限られている。(c)AFP