【1月21日 AFP】オーストラリア南部ビクトリア(Victoria)州でコアラを銃撃する事件が相次ぎ、警察が捜査を進めている。撃たれた中には赤ちゃんコアラも含まれているという。警察当局が20日明らかにした。

 目撃情報によると、1件目の事件は19日遅くに発生。最新モデルのダークブルーの四輪駆動車に乗った男3人が木の上にいたコアラに向けて発砲した。銃撃はコアラが地面に落ちるまで繰り返され、落ちた後もさらに2発が撃ち込まれたという。

 2件目は同日、東海岸のブリスベーン(Brisbane)で、スラグ弾を撃ち込まれた母親コアラと赤ちゃんコアラが見つかった。レスキュー隊によってダグ(Doug)と名付けられた赤ちゃんコアラは腹部とあばら骨の2か所に銃弾を受け、22日に手術を受ける。母親コアラが受けた銃弾はすでに摘出され、回復に向かっている。

 動物保護活動家らは、かつては毛皮目的に狩りの対象になっていたコアラが、病気や開発、気候変動による生息地の減少で、数十年のうちに絶滅するとの懸念を示している。(c)AFP