【1月7日 AFP】台湾法務部(法務省)は、検察官に対し、職務能力向上に向けた取り組みの一環として、思いやりや寛容をテーマとした日本のマンガ「アイシテル~海容(Love)」を配付し読むように求めている。法務部幹部が6日、明らかにした。

「アイシテル」は、5年生の少年に息子を殺された母親が加害者一家と和解するという実話に基づいたマンガで、日本では前年にテレビドラマ化され非常に高い評価を受けた。

 法務部は検察官に2000部を配付しているが、これは同部が推進する「修復的司法」の一環。修復的司法とは、被害者と加害者間の関係修復や和解を促すこと。

 法務部の更正・社会的保護部局幹部は、「検察官は、今以上に思いやりをもつことになり、被害者と加害者との間の理解を促し、対立を和らげる手助けができるだろう」と語っている。(c)AFP