【12月31日 AFP】韓国で31日、夫が死亡したと見せかけて総額18億ウォン(約1億4000万円)の死亡保険金をだまし取ろうとした夫婦が逮捕された。警察によると、この夫婦の詐欺は、葬式や火葬まで行うという徹底ぶりだった。
 
 インドネシアでビジネスを営む51歳の夫と49歳の妻は、資金繰りが苦しくなっため、保険金詐欺を画策。夫がバタム(Batam)島で交通事故で死亡したことにして、夫妻が加入している韓国の保険会社6社に、妻が死亡保険金を申請した。

 韓国の英字紙「コリア・タイムズ(Korea Times)」によると、夫婦はインドネシアの医師に賄賂(わいろ)を渡して夫の死亡証明書を入手し、ジャカルタ(Jakarta)の韓国大使館に提出している。さらに、偽装を確実なものとするため、妻は火葬の儀式をビデオ撮影していた。

 ソウル(Seoul)南大門(Namdaemun)地区を管轄する警察官によると、警察は保険金詐欺に加担した容疑で夫婦のおいについても逮捕状をとった。韓国では過去にも数件の死亡保険金詐欺が起きているが、海外を舞台としたものは初めてだという。(c)AFP