【12月29日 AFP】25日に発生した米ノースウエスト航空(Northwest Airlines)機爆破未遂事件で逮捕されたウマル・ファルーク・アブドルムタラブ(Umar Farouk Abdulmutallab)容疑者が、アラブ首長国連邦にある豪大学のドバイ(Dubai)キャンパス在学中に行方不明となっていたことが、29日に明らかになった。

 オーストラリアのウロンゴング大学(University of Wollongong)のジェラルド・サットン(Gerard Sutton)教授はABCラジオの取材に対し、アブドルムタラブ容疑者は同大学のドバイ・キャンパスに数か月在学したが、今年半ばから姿を消したという。

 サットン教授は、同容疑者が「2009年1月に入学したが、年半ばになって住居から姿を消した。2学期の8~10月ごろからは、学費未払いのため除籍されていた」と述べたうえで、アブドルムタラブ容疑者は、国際ビジネスの修士課程に在籍していたが、在学中に警戒を抱かせるような言動は見せなかったと語った。同容疑者は2005~2008年に、英ロンドン(London)でも学んでいた。

 アブドルムタラブ容疑者は25日、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)発米デトロイト(Detroit)行きのノースウエスト航空のA330型機で、機体が着陸体勢に入った際に爆破装置を起爆させようとして衣服に火がついたところを乗客らに取り押さえられたという。(c)AFP