【12月6日 AFP】メキシコの検察当局は4日、メキシコ市(Mexico City)で劣悪な条件の下で違法な強制労働をさせられていた100人以上を警察が解放したと発表した。

 解放されたのは14~70歳の少なくとも107人で、主に先住民の若者が占めていた。目撃者の証言から、最大で300人が強制的に働かされ、一部の10代の若者が性的に搾取されていた疑いも浮上している。解放された人は記者会見で、眠るときには鎖でつながれ、腐った食べ物を与えられたと語った。

 警察は2日からの家宅捜索で、作業所のリーダーら25人を拘束した。作業所では袋や洗濯ばさみを作っていた。

 働かされていたメキシコ南部出身の女性は、警察の制服を着た男たちに薬物中毒者のリハビリ施設内にある作業所に連れて行かれ、血液検査を行うと言われたと証言した。その後、90日以上も家族と連絡がとれないまま奴隷のような状況に置かれていたという。(c)AFP