【11月11日 AFP】2002年に米ワシントンD.C.(Washington D.C.)近郊で10人の命を奪った連続狙撃事件のジョン・ムハマド(John Muhammad)死刑囚の死刑が10日、薬物注射により執行された。

 ムハマド死刑囚は看守に支えられながらおぼつかない足取りでバージニア(Virginia)州グリーンズビル(Greensville)矯正センターの死刑執行室に入った。

 矯正センター職員によるとムハマド死刑囚は刑の執行に際して特に何も語らず、薬物注射から約5分後の午後9時11分(日本時間11日11時11分)に死亡が確認された。

 射撃の名手だったムハマド死刑囚は、2002年10月2日~22日の約3週間にわたり、殺傷能力の高い狙撃用ライフルで無作為に民間人を狙撃した。ムハマド死刑囚は遠くから犠牲者をたった1発で仕留めていた。

 ムハマド死刑囚は捜査当局の懸命の捜査で逮捕され、バージニア(Virginia)州郊外のガソリンスタンドで給油中だったディーン・ハロルド・マイヤーズ(Dean Harold Meyers)さんを狙撃して殺害した事件で2004年に死刑判決を受けていた。 (c)AFP/Lucile Malandain